ビオパレット

自然との調和を目指した水生植物による水質浄化技術

ビオパレット®とは

ビオパレット®とは、水生植物や昆虫、微生物など自然の生態系の持つ浄化能力を最大限に利用した環境にやさしい水質浄化施設です。埼玉県本庄市のDOWAハイテック株式会社のビオパレットでは、1日2,500トンの水を処理することが出来ます。

ビオパレットは、排水の処理能力に季節変動はほとんどありません。栄養分を吸収して大きくなった水生植物は、刈り取って浄化システムに再利用できます。
従来、この工場では水質汚濁防止法に基づく法規制値(排水基準)を満たして操業していました。しかしながら、生物の多様性を育む水環境保全を考えた場合、より一層の環境負荷低減が必要であり、その方策としてはより環境に優しい手段を採るべきであろうと考えました。

その結果生まれたのが、メダカやトンボの繁殖するこのビオパレットなのです。

ビオパレット

ちなみにビオパレット®という名前は、生物を表すドイツ語の「ビオ」と、絵を描く時に用いる「パレット」を合わせた造語です。パレット上の絵の具のように色鮮やかな植栽達が、生き物を育み水の浄化を促すことを願って付けられました。

ビオパレットの水質浄化のイメージ

プラント処理された排水が、ビオパレットの中で構築された生態系を通過することにより、さらに浄化された水に変わります。

ビオパレットの水質浄化のイメージ

ビオパレットの全体図と必要面積

原水の濃度や汚濁物質の種類にもよりますが、DOWAハイテック株式会社のビオパレットの場合、処理能力は約3m3/m2日となっています。巾11.5mの運用槽4本と巾2.5mの試験槽を4本有します。散水濾床との組み合わせで面積を減らすことも出来ます。

ビオパレットの全体図と必要面積

ビオパレットに棲む生き物

ビオパレットには約十数類の水生植物と、それらを住処とする沢山の生物が生態系を形作っています。

ビオパレットに棲む生き物

※図をクリックすると拡大します


ビオパレットが得意とする水質浄化分野

ビオパレットによって浄化効果のある水質指標は、主に濁り、有機性汚濁物質、窒素と重金属類等です。これらは当然プラントでも除去できますが、低濃度のものになると従来の工業的処理法で処理すれば大量のエネルギーを消費し、大量のCO2の発生を招きます。

しかし、ビオパレットではわずかなランニングコストでCO2を吸収しながら水を浄化することができます。ビオパレットは、コストの面で低濃度の原水に対し優位性を発揮します。

ビオパレットが得意とする水質浄化分野

水質浄化の実績

有機性汚濁物質を浄化した例として、DOWAハイテックに於けるBOD、TOCの測定結果を示します。

BOD濃度

BOD濃度

TOC除去速度

TOC除去速度

千秋公園プロジェクト

秋田県初代藩主佐竹宣築城による久保田城は、千秋公園として秋田市の憩いの場となっています。しかし、昨今お堀の水質悪化を危ぶむ声が聞かれるようになっています

そこで、秋田市と秋田県立大学そしてDOWAが協力してビオパレットを応用した水質浄化施設を設置、お堀の水質改善に取組んでいます。
この取り組みは各々の技術と資源を持ち寄った自主的な活動として始まりましたが、現在では産学官の連携協定を結び一般の方にも公開されています。

千秋公園プロジェクト


お問い合わせ

DOWAテクノロジー株式会社
技術開発部 櫻井
TEL:0495-22-7137

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