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2016年07月11日

シンガポールにおいて新焼却炉の建設に着手

~能力を倍増し製薬・化学系廃棄物の処理推進~

DOWAエコシステム(株)は、シンガポールで廃棄物処理事業を行っている子会社Technochem Environmental Complex Pte. Ltd.(シンガポール共和国 資本金:3.5百万シンガポールドル 社長:吉成 明夫、以下TEC社)において、新焼却炉の建設に着手します。


シンガポールは製薬・化学産業の成長を促進しており、世界の大手医薬品企業が多数進出しています。今後、同産業から発生する廃棄物の増加が見込まれる一方、それらを処理できる企業は限られているため、処理能力は逼迫すると考えられます。


DOWAエコシステム(株)は2009年から東南アジアへ進出し、現在インドネシア、タイ、シンガポールおよびミャンマーの4か国で環境・リサイクル事業を展開しています。シンガポールでは、主に製造業由来の有害廃棄物を対象に、焼却処理を中心とした廃棄物処理サービスを提供するTEC社と、貴金属リサイクルならびに環境コンサルティングを行うDOWA Eco-System Singapore Pte. Ltd.の2拠点で事業展開しています。

TEC社は有害廃棄物の処理ライセンスを持つ大手6社のうちの1社として、特に液体廃棄物の処理に強みを有し、コンプライアンスを重視する企業からの信頼を得てきました。今回、固形廃棄物の処理に適したタイプの焼却炉を新たに建設し、あわせて製薬・化学系廃棄物の処理ライセンスを取得する予定です。これにより、廃棄物の焼却処理能力は現在の約2倍となります。加えて、液体か固形物かの性状を問わず、また、製薬・化学系廃棄物などの難処理廃棄物を含めた多様な廃棄物を処理できる体制が整います。DOWAグループが日本国内で培った難処理廃棄物処理の豊富な経験を活かし、TEC社の新焼却炉を早期に立上げ、シンガポールにおける環境・リサイクル事業を強化していきます。


DOWAエコシステム(株)は引き続き成長が見込まれるアジアにおいて事業展開を加速し、様々な環境問題の解決に貢献してまいります。


新焼却炉の概要

建設場所 シンガポール トゥアス工業地区 TEC社敷地内
竣工時期 2017年2月末
処理対象物 製薬・化学系廃棄物をはじめとした固形有害廃棄物
処理能力 36トン/日

新焼却炉 完成イメージ図 TEC社外観
新焼却炉 完成イメージ図
TEC社外観

DOWAホールディングス株式会社 ニュースリリース

シンガポールにおいて新焼却炉の建設に着手 ~能力を倍増し製薬・化学系廃棄物の処理推進~
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